847-0012 唐津市大名小路1番54号

 

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文化の風薫る

豊かな街へ!

 

 

第13代会頭  宮 島 清 一

 昨年の唐津は文化面で大きな出来事が相次ぎました。栗原一登さん作詞、団伊玖磨さん作曲の、長い間眠っていたオーケストラ版合唱組曲「唐津」を、九州交響楽団と共に唐津の市民合唱団が初演するという大仕事に取組み、10月に立派にやり遂げました。唐津市民会館大ホールを埋め尽くした沢山の人々がこれを祝福しました。8-10月には大林宣彦監督率いる約50人のスタッフが2ヶ月近くも唐津に滞在し、映画「花筺」の撮影を行いました。市内40か所での撮影に、のべ3,000人のボランティアスタッフとエキストラが参加しました。唐津の自然、街並み、人々の中で第二次世界大戦中の青春群像が描かれる、とても印象深い映画になると思います。映画製作実行委員会には1億円の製作費を集めるという大仕事が課せられましたが、唐津市のふるさと納税制度のご協力もあって、もう少しで達成というところまで来ています。NPO法人「KANNE」が6月に環境大臣表彰を受けたことも印象的な出来事でした。虹の松原を再生・保全するために、広大な虹の松原を分画して、学校、各種団体、企業などに受け持ってもらい、草を取り、松葉を搔いていただくことで「白砂青松」の自然を取り戻す運動です。アダプト制度と呼ばれるこの試みには約6,700人の市民が参加登録し、草ぼうぼうだった松原を10年間で見違えるように変えました。KANNEと市民によるこの活動は、人と自然が調和・共生する社会を目指す先駆的な取り組みと評価され、今回の環境大臣表彰となりました。

 アマチュアの市民合唱団による合唱組曲の初演、大手映画会社に頼らない自主映画の制作、アダプト制度による環境再生・保全、どれをとっても最初はほんとにできるだろうかと思うような大仕事でした。行政、市民、教育界、産業界が力を合わせてこうした事業を成功させたことは、唐津市民の底力を示したと思います。高い志を持つ人の努力は必ず人々の心を捉え、山をも動かすのです。

 

 唐津の経済について申し上げます。唐津商工会議所の会員数は1,251。昨年同時期とほぼ同じです。新しい会社を起こすための勉強会「創業塾」を昨年6-7月に実施しました。30-40歳代を中心に24名の方が受講されました。塾とは別に創業相談がのべ49回行われ、これらの中から7名の方、男性5人、女性2人が創業されました。商工会議所はこうした熱意ある人々を応援してまいります。

 

 経済界の課題を三点、申し上げます。第一は国際化です。日本の山・鉾・屋台行事がユネスコの無形文化遺産に登録されました。昨年春には唐津東港の耐震岸壁が完成しました。クルーズ船など観光客が増えるでしょう。外国人を対象とするビジネスに力を入れなければなりません。会員各社各店舗の皆さんの外国語コミュニケーション能力を高めるためのお手伝いをしたいと思います。商品の輸出や事業の海外展開を応援します。

 第二は働き方の改革です。人口構成の変化により就労人口が減り、産業界は人手不足に直面しています。唐津において特徴的なことは、若い人が福岡に働きに行っていることです。唐津で働きたい人を増やすには、各事業所がもっと魅力あるものにならなければなりません。適正な賃金はもちろん必要ですが、事業所の魅力は給料だけではありません。経営者が明確な目標を掲げ、人々が伸び伸び働ける風通しの良い職場、女性が働きやすい職場を作りましょう。

 第三は行政、議会との連携です。市長と市議会議員の選挙が目前に迫っていますが、今年は行政の課題が目白押しです。市役所の建て替え、中心市街地活性化事業、旧大島邸の活用と唐津焼美術館構想、映画「花筺」の上映推進、無形文化遺産となった唐津くんちのプロモーション、コスメティクス事業など、市民、産業界が行政・議会としっかり協力、連携して進めたいと思います。

 

 2017年が唐津市と皆さんにとって素晴らしい年となりますよう、商工会議所は皆様と共にまい進してまいります。

  

2017年(平成29年)1月